いしかわ活性化ファンド
国が各都道府県の独自の取り組みを資金面で支援するために創設した地域中小企業応援ファンド」を活用し、石川県では「いしかわ産業化資源活用推進ファンド」が創設されました。このファンドから生み出される運用益を活用して、地域の産業化資源を活用した新たなビジネスの創出、農林水産業と商工業の連携による「農商工連携」の取り組み、医療機関等と企業との連携による予防産業、健康産業等の創出を目指す「医商工連携」の取り組みなどの支援が行われていく事になります。
平成20年に創設された、「いしかわ活性化ファンド事業」に、弊社のプランが採択されました。採択された事業内容の中で代表的な3部門より計6件が、県知事を中心とするプロジェクトの委員会にてプレゼンテーションする機会が与えられたのですが、弊社の事業プランが選ばれました。
しかも、130件を越える全申請の中で、一番評価が高かったようで、採択決定通知書の交付式では、採択された全事業者を代表し、弊社代表取締役の宮本周司が、知事に対して決意表明をおこないました。
事業の内容は、平成19年より取組みが開始された、能美市特産品『本格加賀丸いも焼酎【のみよし】』の、販路拡大事業と資源循環の研究開発事業です。
平成20年より、能美市外、石川県外への出荷が許可されたことを受け、全国に特産品焼酎を発信できることになったので、販売サイト構築や、展示会・商談会等での販路拡大が主な内容です。
もう一つの資源循環の研究開発は、焼酎を蒸留する際に発生する廃液を液肥化することが目的です。
日本酒の場合は、副産物として発生する『酒粕』も、漬物などの用途に使用され、廃棄することはないのですが、焼酎の場合は、蒸留廃液の酸が高い為、『廃酸』という産業廃棄物になります。
弊社では、事業を通じて「環境に優しい取り組み」も大切にしておりますし、自然からの恩恵を受けている生業です。
この廃液は、酸が高く産業廃棄物となりますが、もとは加賀丸いもが発酵して溶けた状態で、栄養価も高いものです。中和・加工する事で液体肥料化を図り、能美市の土に還すことを主眼としております。