美味しいお酒の飲み方
日本酒の味???
旨味という味
日本酒をはじめ、日本の食文化には「旨味」が欠かせません。日本料理だけではなく、中華料理や東南アジア全域の料理にとっても、「旨味」は大切な要素であり、塩味、酸味等とは完全に別な「味」として認識されていました。
しかし、肉食中心の欧米にとって、旨味は肉が勝手にもたらしてくれるものであり、「味」として強くは認識されておらず、「旨味」という考え方に対して、とても否定的でした。
ところが2000年、舌の味蕾(みらい)にある細胞にグルタミン酸(旨味成分)を関知するグルタミン酸受容体が発見され、旨味という味覚の存在が証明されました。
東南アジアの我々は、2000年の証明を待たずして、経験的にその存在を知っていたのです。そして、その旨味を追求していく中で、今日の調理法や料理のスタイルが確立されたと言えます。
(因みに世界的に「旨味」を表現する言葉がないので、
そのまま「umami」と呼ばれています)
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欧米の食に比べ、日本食はとても繊細で多彩。そして、旨味によって味に奥行きがあります。
お酒も同じです。日本酒の味自体はとても繊細で、日本の四季のように多彩です。「旨味」を深く味わえるお酒。それが日本酒です。
とても繊細な感覚を持つ我々日本人。やはり日本人の肌に、もっとも合うお酒は「日本酒」なんです。